2000/07/30UP

番外篇

閑話休題その2

ワークショップを始めてからいろいろな受講者と接して来て、いろんなことが分かってきました。

まずは経歴はそれほどあてにはならないと言うこと。芸歴だけ見ると無名でもかなりの数の出演をしている人がいました。ところが、ワークショップの課題をどれ一つとして出来ないのです。私よりも年上の方でしたが、これは問題があると思ってかなり厳しいことを言いました。彼は反発もせずに続けて出席するようになりました。「この人はちゃんと出来るようになろうとしている」と思い、熱心にこちらも手をかけていましたが、結局一つもOKが出ないまま、いつのまにか来なくなりました。あの人はこれからもあのままでやっていくのだろうか・・・ちゃんとした演技力を要求されないで済む役をずっとやっていくだけで満足なのだろうか・・・とにかく仕事をしてお金をもらえれば「プロ」と言えると思っているのだろうか・・・という思いが湧き上がってきました。

それとは逆に、出演経験も多くて、どの課題もいきなり80%OKの出来を披露してくれる人もいました。それなのに彼女は出席率が高かったので、「何で毎回来るの?あなたは来なくてもいいと思うけど・・・」と私は訊きました。なぜそんなことを訊いたのかと言うとワークショップを始めた頃は私はただ単に「出来ない人を出来るようにする」くらいのつもりでいたからです。「いつも現場では一発OKしかもらったことがなくて、ここでは細かいことを指摘してくれるし、指摘されたことを出来るようにしたら、さらにアドバイスがもらえて自分がどんどん良くなるのを感じられるから面白いんです」という答えが返ってきました。確かに現場では時間がなくて、主要な役にしか演出は力を入れません。それでは伸びる人も伸びないし、あまりいい状況とは言えないと改めて思いました。

一番多いのが継続できない人たちです。数ヶ月真面目に受講して変化が見え始めた頃にパタッと来なくなります。そして、数ヶ月から半年するとまた現れます。完全に元に戻ってしまっていて、最初からやり直し・・・。これでは意味がない・・・。出来るようになるまでやることが大切なのにそれができないのは問題があリます。最終的には本人のプロになりたいという意識の問題ということなると思います。継続することはとても大切なことです。継続も才能の一つかもしれません。

つづく・・・

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