2000/05/26UP

脚本

脚本をはじめて読むと面白くないと感じる人が多いと思う。なぜなら、小説と違って、脚本は台詞とト書きだけでとてもシンプルに構成されているからである。そして、ト書きはとても具体的で小説を読みなれた人には味気ないものだと思う。登場人物の気持ちをさまざまな修飾を用いてト書きで表現したりしない。視覚的に見て分かることしか基本的には書かれていない。だから、脚本は読み慣れないと面白くないのである。脚本を読んで映像が浮かぶようになると面白くなってくる。字になってない「行間を読む」ことが必要になる。

「脚本の書き方を教えてください」と言って来る脚本家志望者が時々いる。(笑)
それくらいは自分で勉強して欲しいなと思う。いくらでも本が出ている。
ここでは簡単に書くが簡単に書きすぎるのでじっくり本で勉強してください。

まず、テーマを決める。テーマには評価が含まれる方が良い。
モチーフ(素材)を決める。
シノプシス(あらすじ)を書く。
ストーリーを書く。
大箱・小箱を作る。(箱書き)
箱を見ながらシーンを起こしていく。

シーンを書く時の注意は映像が浮かぶように具体的にト書きを書くこと。
いくら気持ちを書いても意味がない。


例1


義男は恥ずかしく思った。


と書くより


義男は顔を赤らめ下を向いた。


と書いた方が良い。


例2


義男はトイレに行こうと思い席を立つ。


と書くと「トイレに行こうと思い」という表現があいまいで、どう撮ってよいのか困る。


もじもじしている義男の足。
義男「・・・ちょっと失礼」
義男、席を立つ。

○トイレ
義男、ブルッと体を震わし用を足し終えた安堵の表情。
義男「やっぱり、緊張するな」


と書いた方が良い。

よく、「この本は芝居が書けてない」とか「この本はドラマが書けてない」という言い方をすることがある。説明するのが非常に難しいが次回はこのことについて触れることにしよう。

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