2000/05/31UP
普段が勉強
「普段が勉強だよ」よく聞く言葉である。そして、私もよく使う言葉である。
だが、実際に普段が勉強になっている俳優・監督・脚本家志望者はどれくらい居るのだろうか・・・。これは観点が身に付いていないと実は出来ない。ただ漠然と人の行動を見ていてもダメなのだ。それを教えているのがワークショップなのだか、物になるかどうかは本人の努力次第である。
まず、自分を知ること。
何か自分の感情に変化があった時、視線はどう動いたのか、目の強さはどうだったのか、心の中でなんと囁いたのか、顔をはじめとする体中の何処の筋肉がどう動いたのか、呼吸の状態がどうなったのか等を把握することだ。最初は難しいのだか、意識していれば、ちょっと前に自分のしたことが把握出来るようになる。今まで自分が無意識にしてきたことをとにかく把握することである。そして、それがある程度出来るようになったら、今度は他人を観察するのである。自分と他人が違うのは何処がどう違うのか、どこが同じなのかを分析する。
そうすると人間ならば絶対に同じことをする部分が分かってくる。例えば、驚いた瞬間に人は息を吸う。吐く人は居ない。こういう誰もが同じことをすることをまず基本として抑える。違うところは性格による違いだったり、さまざまな理由がある。それを分析して、自分の引出しにしていく。
言葉で言うのは簡単だし、これを読んであなたは理解したつもりになるかもしれない。頭で「そういうことか」と解ることと実践できるかどうかは別物である。表現の世界で生きていこうと思うのなら、観点は必ず身に付けて欲しいものだ。
「自分を知る」には「もう一人の自分」の存在の確立が必要である。このことについて次回書く。